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1度はあきらめようとした想い

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1度はあきらめようとした想い

私には、想い始めて7年になる彼がいます。
彼は新卒で入った会社の同期です。新入社員の歓迎会で知り合い、私のひとめぼれでした。

彼は背が高く端正な顔立ちで、性格も明るい人気者です。周囲からは、親しみを込めて「王子」と呼ばれています。
私とは全く釣り合わないと思っていたので、最初はただ遠くから眺めているだけでした。
しかし、所属部署が一緒になったことを機に私たちの距離はグンと縮まりました。

配属された部署は非常にメンバーの仲が良く、毎週末みんなで飲みに行き仕事の相談をするようになりました。
その内、お互い相手がいなかった私たちは、週末以外も2人で飲みに行くようになったのです。
彼の仕事に対する姿勢も尊敬していましたが、2人で飲みに行くようになるとお茶目な一面も見られるようになり、そのギャップに私はますます惹かれていきました。

そしてついに、休日一緒に出掛けようと誘われたのです。
彼が応援しているプロ野球チームの試合を試合観戦だったのですが、私はドキドキして試合どころではありませんでした。
応援しているチームが勝ち、お酒が入っていた彼は帰りに寄った公園で何度も私に「一緒に来てくれてありがとう、また一緒に観に行こうな」と言いました。
私は気持ちが溢れてしまい、思わず「私、王子のこと好きなんだけど。」と言いました。
すると彼はとても驚いた表情を浮かべました。そして、「俺も、好きだよ。友だちとして。でも、今は他に好きな子がいるんだ。」と言いました。

休日に1回誘われただけで舞い上がっていた自分がとても恥ずかしくなり、私はその場から走って逃げてしまいました。
翌日から、会社で会っても彼とはぎこちなくなってしまいました。

半年ほど経ち、部署の異動があって私たちは職場で顔を合わせることもなくなりました。
あの日想いを伝えなければ、今も連絡を取り合えていただろうと何度も後悔しました。しかし、時が経ち気持ちも少しずつ落ち着いていきました。

ところが、2ヶ月前の人事で私たちはまた同じ部署に配属されることになったのです。
お互い中堅社員といわれる立ち位置になり、仕事に支障がないよう接していました。
少しずつ冗談なども言えるようになり、今度こそ良い仕事のパートナーとして付き合っていこうと思っていました。

先週末仕事を終えて帰ろうとすると彼の方から、「飲みに行かない?」と声を掛けてくれました。
過去の失敗は忘れて、またやり直そうと思い私は誘いに乗りました。
2人きりで飲んでいると、タブーだと思っていたあの夜の告白に彼が触れだしました。
あの時は突然でとても驚いてしまったこと、その後気まずくなってしまいとても後悔したこと、当時好きだった人は他の人と結婚し、自分は今も独り身なこと…。

今私をどう思っているかの核心に触れることは出来ませんでしたが、どうしても期待してしまう内容でした。
その日以来、どうしても彼のことばかり考えています。元々ひとめぼれした彼です。私の想いは簡単によみがえってしまいました。

しかし仕事への影響や、今後の関係を考えると以前の記憶もあり踏み出すことが出来ません。
私はこの先、気持ちを隠して友人として付き合い続けるべきでしょうか。それとも、リスクを承知でもう一度想いを伝えるべきでしょうか。
アドバイス、宜しくお願い致します。

塞翁先生からのアドバイス

一見するととても大きなチャンスが到来しているような状況ですが、ここで一直線に進むだけでは、王子様との恋愛はうまくいかないでしょう。
彼の心配していること、気にしていることをよく見ぬいて、慎重なアプローチを続けていくことが大切な状況だと思います。

彼の気持ちは以前に告白した時と比べると、かなりともみさんに傾いているように思います。
実際、彼はこれからもともみさんと二人で食事に行ったり、遊びに行ったりして仲を深めていきたいという気持ちが強いようです。
今後も彼からの誘いはたくさんあるはずです。
それはもちろん良いことなのですが、ここでともみさんが気をつけなければならないのは、彼の気持ちが完全に恋愛感情に変わっているわけではないという点です。

彼は恋愛に対してとても臆病な性格の持ち主のようです。
王子様と呼ばれるほどの美男子である彼からは想像がつきにくいかもしれませんが、彼は恋愛経験がほとんど無いように見えます。
断言してもよいことですが、彼と出会ってから、彼が女性とお付き合いしているという噂は聞いたことがないはずです。
彼が女性からの注目を集めやすい人で、いわゆるモテる人であることは疑いの余地がありませんが、彼は女性の気持ちに応えることに強い恐れを抱いています。
それは彼の過去の恋愛、それも10代の頃の幼い恋愛のトラウマを未だに抱いているようです。
また、ある一線を超えて女性と仲良くした時に、女性が見せる執着心と嫉妬心が、彼を恋愛から遠ざけてしまっているようにも見えます。
彼の持つ愛情よりも、女性の持つ愛情のほうが常に強いということが、彼の恋愛の恋愛観に大きな影響を与えてしまい、追いかけられる恋愛に恐怖を感じるようになったのでしょう。
お話に出てきた彼が当時好きだった女性というのは、すでに現在の旦那さんとお付き合いしている状況だったようで、完全な横恋慕だった様子です。

まずはその部分を理解して、彼に対するベストな接し方を考えていきましょう。

彼に対して好きな気持を表現することは、基本的には彼を困らせることにほかならないのです。
しかし、彼は好かれている事自体は嬉しいと思っています。ですから言葉ではなく態度で、彼に好きな気持ちを伝えていくことが大切です。
もう一度想いを伝えるのは時期尚早です。今のところは彼の誘いに乗って、二人で時間を過ごすだけで良いと考えてください。
そしてゆっくりと時間を過ごしているうちに、少しずつ仲良くなっていけば、離れられない二人になることができるはずです。

人を好きになったら、その人とお付き合いをしたいと考えるのは当然のことです。そしてできれば将来的には結婚もしたいと考えるかも知れません。
それはごく自然な流れではありますが、場合によってはお付き合いを急ぐことだけが有力とは言えないシチュエーションもあります。今のお二人の状況はまさにその好例です。

相手に対しての恋愛感情が完全ではない段階でもお付き合いをしているうちに恋愛感情が強くなっていくということは十分にありえることです。
しかし、それが許される条件は、もしダメだった場合にお互いにあきらめがつく状況であり、かつ今後の人生に与える影響が非常に少ない場合のみです。
お二人の関係の場合は、付き合った結果うまく行かなかったでは済まされにくい状況だと思います。
むしろその状況が彼の恋愛感情の熟成を阻害しているとも考えられます。
この状況で気まずさを払拭しないままに告白をしたとして、仮にお付き合いすることができたとしてもそれはベストな形ではないのです。

究極の話、このような状況ではお付き合いしている状態とお付き合いしているの同然の状況で二人で会えることとでは大差がありません。
たとえ告白を受け入れてくれたからといってそれが即座に好きという気持ちを証明することにはならないからです。
友達以上恋人未満の状況に甘んじながら、誠実な恋愛感情を示し続けるうちに、彼の心に強く誠実な恋愛感情が宿る日を待つことは、決して妥協ではありません。

これからともみさんがなさるべきことは、リスクを覚悟して告白することでも、あまつさえ気持ちをかくして友人でいることでもありません。
気持ちを隠さずに友人関係から徐々に恋仲に発展させることこそがやるべきことです。
彼から告白してくれる日を待つべきだと言い換えても良いでしょう。
彼が畏怖している一般的な女性像とともみさんが異なっていることに気づいた時、自分から告白をすることはできるはずです。
むしろ彼のその勇気を引き出すことができないのであればこの関係はうまく行きません。

告白を急ぐということは、彼が他の女性に取られてしまわないかという恐れを抱くことにほかなりません。
その恐れは必ずや嫉妬心に変わり、その嫉妬心は彼に畏怖嫌厭の情を抱かせる種です。焦らずゆっくりと接する女性は、彼にとって新鮮で得難い存在なのです。
そんな女性こそが、彼の恋愛に対する恐れを払拭し、対等な関係としての恋愛を楽しませることができるのです。

本当に運命に導かれるように引き合う男女というのは、お互いに感情を伝え合うことなどしなくても結ばれるものです。
必要だと思うからそばにいる。それだけで十分なのです。

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